なにわ淀川花火大会を納涼船で

2013年8月10日土曜日 23:59
今年の花火鑑賞は、淀川花火大会に行ってきた。一度関西最大級のを見てみたかったんだよね。

昼前に大阪入りして、ルクアにある『叙々苑』で焼肉ランチ。
名前と連絡先を記帳しといたら、席が用意できた時点で連絡くれる方式が素晴らしい。長々と並んで待つ必要がなく、ルクア内だけでなく大丸にも買い物に行けた。
通された席がまた幸運で、窓際で外を向きながら、嫁と並んで座れた。見える景色は、JRの線路とか、大したことないけど(笑
焼肉うめぇ~。
グランフロント大阪には行ったことなかったから、そっちも覗いたりと、夕暮れまであちこち歩き回った。

花火会場に移動する前に、休憩しようとお茶できる店を探すも、どこも一杯で行列。
仕方なく、比較的少なかった阪急梅田駅近くの喫茶店に、並んで入った。
普段から梅田は人が多いけど、時間が経つに連れ、続々と増えていく。駅員さんのスピーカーで案内する声が、店内にまで届く。祭りが始まろうとしてるって空気だ。

会場最寄り駅は選択肢があるけど、僕らは阪急十三駅から向かうことにした。
臨時切符売り場で往復分買い、電車は1本見送って座った。いくらごった返してても、始発駅ならこれができる。
阪急は昔通学にも通勤にも乗ってたから、なんか落ち着く。JRは未だに慣れない。
出発する頃には、やはり満員に。

十三駅からの道はぼんやりしか頭にないが、人の流れを観察してれば着くだろうと踏んで、主流に乗った。
交通規制の掛かった区域に入ると、人混みで道が埋まる。
あと一歩で河川敷という所ともなると、その先の信号の青の時間が短いこともあり、もはや渋滞。
この日の大阪の最高気温は37度。人々の熱気に囲まれ、蒸し暑いったら。嫁を扇子で扇いでやりながら、短くて長い道のりを耐えた。

河川敷への階段を上ると、ようやく会場が見えた。
案内を頼りに、納涼船への入り口へ。
チケット受付で席番号を書き込んでもらい、納涼船に乗ってその席を探した。乗ってすぐの所で、スタッフが番号からおおよその場所を教えてくれた。対応がなかなか良いね。

さてこの納涼船。
言葉の響きから連想されるような、そんな優雅なもんじゃない。
船といってるが、厳密には船とは呼べない代物。川に浮かんではいるものの、岸壁に固定されてるし、見てくれは巨大なイカダ。陸地の座席の延長みたいな感じ。
当然有料の席で、数ある中でもぶっちぎりに高く、ひとり1万6千円ナリ。
これより高い最上位は――こちらはれっきとした船――観覧船で、なんと3万円。
そこまでではないにしても、今回これだけ大枚はたいたのは、まず有料席を確保したかった。とにかく人出が半端ない(昨年は59万人)のはわかってたから、楽に確実に場所を押さえたい。完全指定席だし。それに、どうせ見るなら花火に近いほうが面白そう。最大級を間近で、と考えたからだ。
特典として、お弁当やお茶、テーブルなどは付いてる。納涼船専用の売店やトイレもあるらしい。
果たして元が取れるのやら。

席は、1台のテーブル(会議室にあるような脚が折り畳める奴)にパイプイスの6人掛けだった。ちょっと狭い……。
嫁とは並んで座れたけど、向かいの人と若干気まずいくらいに近い。パーソナルスペースにもろに入り込まれる距離。
受け取ったお弁当は、大分自分のほうに寄せて、テーブルに置いた。

18時を回ったあたりで、とりあえずお弁当を食べることに。これがかなり美味しかった。いちいち調べてないけど、いいとこのなんだろう。
なんだかんだで川の上だから、風が吹けば涼しい。
しかし暇だ。
なんて思ってたら、賑やかな音が聞こえてきて、そちらを見やると、リオのカーニバルよろしくサンバ隊がやってくるではないか。ノリノリの黒人女性だけでなく、メッチャ美人の白人も。
向かいのオジサンが冗談混じりに、「(大金の)価値あった!」なんて奥さんに言ってた(笑
こんなサービスがあるとはね。でもこれだけといえばこれだけだった。
暇潰しにPSPは持ってたんだけど、気分じゃないし、せっかくだから飲もうと思い、売店でビールとつまみを調達。二人で飲んで、その時を待った。
トイレにも行ったけど、全然並ばなくて良いのは助かるね。

打ち上げ時間が迫ると、主賓等の挨拶がステージで行われた。
松井大阪府知事にはリアクション無いのに、橋下大阪市市長登場はどよめきが起こるという。橋下さんには及ばないにしても、松井さんだってそれなりに知名度あるのに。
司会のおねーさんが、開始10分以上前から、カウントダウンの練習をしなければならない段取りに、なんだかな~と思ったり。

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そして、遂にスタート!
スゴい迫力!花火が落ちてくる、降ってくるという感覚は、未知の体験。嫁なんて思わずのけ反って、両手で顔や体を庇おうとしたほど。そのくらい花火が近い。
ヒュゥゥゥ~ッと昇る音も大きくハッキリ聞こえるし、そのあとのドンッ!も腹に響く。
連発で速射されると、もう視界に収まり切らない。目の前が花火で埋め付くされる。
こんだけ近いと、花火のカスが飛んできたり、煙が流れてくることもあるらしい。この日は幸い風向きが川下だったので、そういったことはなかった。梅田方面が煙でどんどん白くなっていくのは、見えたけど。

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水上スターマインも初めて見た。
川のすぐ上で花開くから、半円形に広がる。それがまた近くて、船のすぐそばに着水するように見える。
上に下に、どっち向いていいやらって状態。

デジカメでの花火の撮影方法をちょこっと勉強して臨んだんだけど、まずまずかな。
荷物になるから、三脚は卓上のを買った。ただ、テーブルに置くと、隣の人の頭が邪魔になるという。
やむなく手と肘でホールドして撮影。多少手ぶれはあるが、許容範囲ってことにしておく。
ある程度撮れたら、残りは鑑賞に専念。

要所要所に、地方の花火大会のフィナーレ級の大玉が上がる。
特に圧巻だったのが、ホワイトベリーの『夏祭り』の曲に合わせた花火の構成。嫁がPVみたいって表現したくらい、音楽と見事にシンクロ!ああいうのは何回でも観たい。
グランドフィナーレではさらにデカイの連発!
約1時間の花火ショーは、あっという間に感じられた。ずっと上向いてたから、首が痛い。
その間発した言葉って、「おお!」と「スゲー」しかない(^▽^;)

――終わったあとの帰り道がまた大変で。
何十万人が一斉に動き出すワケで、警官や警備員の誘導無しには大混乱必至。
まず河川敷から出るのにひと苦労だ。通行規制が掛けられ、あちこちの方向から来る人々が、順番に通されていく。自分たちの番が回ってくるまでは、待ちぼうけ。暑い。
なんとか会場から脱したら、次は自身の方向感覚を信じ、人の少ないほうを選んで駅を目指した。これが結構上手いこといって、駅直前まで大群に遭わずに済んだ。
しかしそれでも、普通に歩けば十数分の道のりに、1時間掛かった。これはホントしんどい(´Д`)

電車はあまり混まない後ろの車両に乗り、梅田に戻る。梅田からは市営地下鉄で淀屋橋。
というのも、くたくたになるのは想定のことで、ホテルで一泊する計画なのだ。それも、梅田は祭りの余韻で騒がしかろうと、敢えてひと駅離れて。
無事ホテルの部屋に着いたら、二人ともベッドでぐったり。

協賛観覧席を取ったのは大正解。大いに花火を満喫できた。
ただ、納涼船までは要らないかも。この半額のエキサイティングシートあたりで充分なんじゃないか、というのが率直な意見。指定席なのは良いんだけどね。

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